地方から東京のIT企業に応募しようとして、特に変化の激しいクリエイティブ関連職では、自己PRが通用するのか、面接でどんなことが聞かれるのか心配になったことはありませんか?
面接対策は、一人で進めるのが困難なものです。
想定問答や、最近増えているオンライン面接での顔の見え方、声の聞こえ方などもチェックしてもらいたいところ。
そこで最近は、オンラインで模擬面接を見学して面接対策をしている人も増えています。
当サイト「みさぽ」を通じて転職活動中の方に、早速体験していただきました。
今回ご紹介するのは、転職サイト「マイナビ」が主催するwebセミナーに参加した方へのインタビューです。転職活動の参考にしてみてください!
転職先を見つける方法として、転職サイトや転職エージェント(人材紹介)があります。
利用するには登録が必要ですが、どちらも登録は無料です。
当サイト「みさぽ」では、複数のサービスに登録して使い分けることをお勧めしています。
さらに、あまり知られていないかもしれませんが、転職サイトや転職エージェントには求人検索以外にも、転職活動に役立つさまざまなイベントやサポートがあります。
「転職サイトや転職エージェントってそもそも何?」という方は、以下の解説を読んでみてください。
目次
webプログラミングの勉強を始めて転職を意識するように
Profile:
東海地方在住で、ご両親と妹夫婦との7人家族で実家暮らし。地元の企業で事務職として6年目を迎える。パソコンが比較的得意で、職場で重宝がられている。
転職活動において困っていたのはどんなことですか?
社会人6年目を迎えましたが、今後の昇進や給与面でも上限が見え始めたので、20代後半で新しい一歩を踏み出したいと考えています。
会社ではアシスタント的な仕事も多かったので、これといったスキルもなく悩んでいました。
あるとき、テレビCMでも有名な通信教育の会社でwebプログラミング講座が開講したことを知り、迷わず開始しました。
実家暮らしで、それなりに貯金もあったので、学費の工面にも困らなかったのです。
講座はオンライン授業ということで、動画もふんだんにあり、分からないことは講師に相談できるのでマンツーマンレッスンのような感覚で順調に学べています。
せっかく技術が身に付いてきたのでIT企業に転職したいという願望が出てきました。
でも、周りにITに詳しい人もおらず、転職に向けての一歩が踏み出せていませんでした。
webでは普段、転職についてどんな情報収集をしていましたか?
IT企業の求人情報はとにかくとっつきにくく、ちょっとネットサーフィンしたくらいでは、自分に合った求人が全く分からず手探りの状態です。
どこかに転職相談するほど、転職への決意も固まっておらず、転職するとしても来年以降でいいかと、焦っていないことにも原因があるかもしれません。
webセミナーを受ける前に持っていた印象はどうでしたか?
できれば一度東京まで行って、対面のセミナーに参加し、IT企業の雰囲気や面接官の様子を直に感じ取ることができればとは思います。
ただ、あまり転職に急いでいないのと、東京までの移動も大変なので、自宅から参加できるのは都合がいいかなと思います。
ネットのライブ番組などはよく見るので、それほど抵抗感なく受講しようと思ったのも事実です。
これまでの就活方法と、どのように比較されたのか教えてください。
これまでは、受講しているスクールのホームページやメルマガが情報源でした。
通信教育のほうでは勉強のための情報は充実していますが、修了後はフリーランスになる人も多いらしく、独立や副業のノウハウしか送られて来ないのも悩みではあります。
未経験からIT企業で正社員になるのは厳しい道のりだと思いますが、通信教育を修了したらチャレンジできるだろうかと気になっています。
事務職からの転身で通信制大学で学んだ経歴に共感
模擬面接の挑戦者はどのような方でしたか?
公益団体で嘱託員として勤務し、接客や労務管理など幅広い業務をこなしている方だそうです。
前職で販促用ツールのデザイン業務に関わったことから興味が湧き、働きながら通信制の大学で情報デザインを学んだそうです。
通信教育のスクールで学んでいる自分とも同じような境遇で共感しました。
卒業後は、デザイン関連の仕事を探したそうですがかなわず、派遣社員としてデータ入力の業務に約1年間携わった後、同様の仕事で正社員採用となるが、約4カ月で退職したそうです。
本来やりたかったデザインの仕事に絞り、転職活動を再開したのが、これまでの経緯と話されていました。
面接官はどんな方でしたか?
物流系企業で12年間、人事の仕事に従事していたという方です。
現在はコンサルティング企業を設立し、関東圏の女子大にてキャリアに関する授業を行ったり、講演会や執筆活動をされたりしているとおっしゃっていました。
模擬面接の内容はどのようなものでしたか?
これまで、おもに事務職を経験していた方ですが、経験のないデザイナーという職種に応募している点に質問の焦点が置かれていました。
挑戦者の仕事に対する意識や姿勢に問題はないかを確認するため、経歴と転職の経緯を尋ねる流れでした。
どのような問答を覚えていらっしゃいますか?
年齢的に未経験者として仕事をするのではなく、即戦力としての働き方が期待されるため、ポートフォリオの提出を求められた上でコンセプトなどを質問されていました。
驚いたのは、具体的な案件を即興で示してどのような提案ができるのかを挑戦者に尋ねていた点です。
即戦力としての働き方を求められていると痛感しました。
年齢的にも、会社に貢献する自覚とスキルは必要と痛感
面接官の指摘の中で参考になったことは?
「この会社に入りたい」という熱意は、挑戦者がどの程度真剣に企業研究をしているかという度合を示すものだということが分かりました。
この部分が確立できていないと、いくら学歴を積んだとか、前職に知名度があるなど輝かしい経歴があっても採用されないことが分かりました。
さらに、20代後半や30代での転職活動においては、新卒や第二新卒とは違い、社会人経験はしっかりと積んでいるとみなされるため、熱意だけではなく実務的なところでどのような貢献ができるのかを面接で明確に言葉にできないと致命傷になることも分かりました。
挑戦者の反応はいかがでしたか?
未経験ながらも、しっかりと勉強をしてきたことは、模擬面接からも伝わってきました。
しかし、まだまだクリエイティブの職域の人からすると、スキルやマインドが不足しているという指摘を受けて、少し肩を落としたように見えました。
今の事務職の経験も転職に役立つと発見できた
今回の模擬面接で、一番印象に残ったことは?
自分が、将来なりたいものに近づくためには自分のキャリアを棚卸しして、仕事に向き合う姿勢が重要であることが分かりました。
クリエイティブスキルだけでなく、数字に強いことやチームワーク、後輩指導の経験など、今の職場の経験からも自己PRできる材料がたくさんあることに気付かされました。
模擬面接を振り返って、ご自身への教訓、反省点などはありますか?
「頑張ります」という言葉を立証できるように実務的なスキルを取得することが、未経験職種へ挑戦する際には欠かせないと感じました。
自分にはまだまだ覚悟が足りないと思いますが、来年には、IT企業の面接の場に立てるように意識を高めていきたいと思いました。
そして、転職が決まるまでは今の仕事にも精一杯取り組みたいと思いました。
転職活動における面接練習の大切さが分かった
模擬面接の見学をふまえて、転職活動へのアドバイスをお願いします。
企業研究を怠らないことは大前提だと思いました。
企業を知ることで、どういった能力が求められるのかが分かるので、自分にマッチした職種かどうかも理解が進むように思いました。
その理由を詳しく教えてください。
- 学校に通った理由や転職理由に一貫性があると、面接官の心証が良くなる。
- 少々意地悪な質問にも、筋道を立てて切り返すことができる。
- 入社後にどのような仕事にアサインできるか、イメージがされやすい。
皆さんも、転職支援サービスのうち「面接練習」や「想定問答のブラッシュアップ」などを利用して、転職活動を効果的に進めてください!
今回ご紹介したのは転職サイト主催のイベントでしたが、転職エージェントに個別に面談をしてもらうという方法も効果的です。
当サイト「みさぽ」でも個別相談を実施しております。
初めて転職活動を行う人の場合、面接準備の前段階として、書類作成を行ったり、どんな会社でも聞かれる基本の想定問答集を作ったりと、さまざまな準備が必要です。
転職したいけれど、労力がかかるなら挫折してしまいそうという方には、転職活動のスタートまでを伴走してくれる相談先が必要かもしれません。
少しでも不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。