地方在住の方で、一度は就職したものの、全国的に有名な大企業や、難関企業の仕事に就きたいと考えて、情報収集に力を入れておられる皆さん。
実際に東京で難関企業や、大企業に転職する際の情報を知りたい
と思ってこのページをお読みくださっていることでしょう。
学生時代に目指した企業や職種へのあこがれを今でも持っている、という方や、地元にある全国規模の企業の支社や工場ではなく、東京本社で働いてみたい、と思う方もおられると思います。
そこでこの記事では、大企業や難関企業に採用されるためにはどういったことに留意しながら転職活動を進めていくべきなのかをご紹介いたします。
目次
東京であれば難関企業や職種の求人は常に存在する
東京に本社のある会社は、通年採用や中途採用にも積極的に取り組む傾向が高くなっています。
新卒時はいわゆる一発勝負になるのですが、その際に大手・難関企業の就活がうまくいかなかったという方でも、その会社あるいは同業他社にまだチャンスが残っていると言えます。
企業によっては、新卒採用は行わず中途採用のみ、という方針を取る場合もあるので、これまでの経験をうまく活かすことができれば、より好条件での転職も可能です。
難関企業や職種は、第一希望からの芋づる式で探す
難関企業や職種についてですが、既に憧れの企業があるなら、まずはその企業名で求人サイトを検索してみてください。
そうすれば、その検索した社名と一緒に、関連するおすすめの企業がリストに載ってきます。そうした企業の中に、皆さんの併願したい会社も見つかるかもしれません。
憧れの企業というと、難関企業で業界最大手、ということが多いと思われますが、その会社が求人を出しているということは、2番手、3番手の会社も求人を出している確率は高いです。
なぜなら、仕事のサイクルが同じ場合、必然的に人の動きもまた似てくるからです。
憧れは最大手だとしても、2番手、3番手であっても業界では大手企業と呼ばれるようなところなので、併願してエントリーしてみるのはいかがでしょうか。
難関企業や職種を目指すならグループ会社の求人もチェック
巨大企業はそのまま難関企業であることが多いと思いますが、そういった企業の本社は、いわゆる持株会社、ホールディングスといって、資金力を活かした投資、または子会社の経営管理しか行っていないこともあります。
皆さんが興味を持たれる職種を募集している企業は、そういったホールディングスの傘下にあるグループ会社や子会社かもしれない、という事を覚えておいてください。
大手企業であればあるほど、グループ会社・子会社に事業を専門的に分化して、非常にたくさんの会社を持っています。
そのため、グループ会社・子会社の求人が出ていないかを求人サイトでこまめに調べることも、いわゆる大手企業に入社するための戦略のひとつです。
しかし、事業の分化が極端に進んだ結果、各社ごとの人事部が存在せず、子会社まで含めて親会社が一括的に管理している、という企業グループも存在します。
さらには、専門の経験を持っている応募者の動きというものもそこまでないため、求人広告で大々的に応募するというより、専門に特化した転職エージェント経由でのみ募集をしている、という企業も数多くあります。
そうしたものが、いわゆる非公開求人の正体です。
こうした求人の紹介も受けたい場合には、転職エージェントへの登録をぜひともおすすめします。
適性に見合った職種に応募することで難関企業でも内定率がアップ
就活は入試ではないので、分野も適性も職種別に千差万別、偏差値のような一般的な尺度は存在しません。
どんな企業や職種にも共通して「これを勉強しておけば、その努力に比例して内定率がアップする」といった内容は、まずないといえるでしょう。
まずは自分の能力や経験に合致した職種かどうかを客観的に検討、把握し、適性を活かした職種に的を絞って活動していけば、実を結ぶ確率も上げられるでしょう。
しかし、「灯台下暗し」というように、自分ひとりだけで活動していては、自分の持つ隠れた長所や思わぬ落とし穴には案外気づけないものです。
そんな時にも転職エージェントが役立ちます。
担当のエージェントに、気になっている企業から「難関ではあるものの、今までの自分のキャリアを活かせる職種はあるか」と質問してみることをおすすめします。
志望職種の典型的な求人要件、募集条件や求める人物像、応募資格などに、皆さんがどれだけ合致しているのかを確認してみましょう。
そうしてまとめた内容を、面接の場でも自信をもって語れるかどうか、模擬面接練習の場などを利用して、しっかり自分でも内容をブラッシュアップしていきましょう。
転職エージェントによってアドバイスの内容も多種多様ですが、履歴書、エントリーシートの添削、面接練習など、サービスが充実している転職エージェントを選んで、内定を目指してください。
難関企業ならではの職種選択制度を利用しよう
大企業となると従業員数も多く、あらゆる職種が存在するのですが、その一つ一つに至るまで事細かにポジション名がついていることはなかなかありません。
一方で、これは別の非効率も生みます。
生じた採用枠が一人分しかないのに、それを求人広告に出した途端今度は応募が殺到し、その都度人事部は処理に追われることになります。これもこれで、とても非効率といえます。
そこで、オープンポジションという採用手法を採る企業もあります。
募集の時点では職種を限定せず、選考の仮定中に、応募者の適性や能力を参照しながら個別に職種や部署を決定していく、というものです。
大手の中でも体制が比較的柔軟な、IT系やクリエイティブ系の企業に多く見られる方法です。
この方式で有利になる方の例は、マネジメント経験がある方、前職で特定の職種を熟知していて、ニッチな資格や経験を持つ方だと言われています。
また、求人広告に載らないような難関企業でも、特定職種の経験者にとってさえ狭き門であるか、というのはまた別の話になってきます。
極端な話、たまたま前職が離職したタイミングで即戦力の経験者であるあなたが求人に現れるようなことがあれば、企業にとっては渡りに船の格好になります。
志望企業で適性のある職種の募集があるかどうか不明な場合も、オープンポジションを使って応募してみたら、意外と面接に応じてくれる場合もあります。
言ってみるなら表向きのものにすぎない目先の求人広告に惑わされたり、思い込みに陥ったりすることなく、オープンポジション制度などもしっかり利用して、転職活動を進めていきましょう。
キャリアアドバイザーが答える難関企業への転職Q&A
ここからは、難関企業の転職をめざす就活者の相談にもお答えしている当サイト「みさぽ」のキャリアアドバイザーから、難関企業へ転職する際のコツなどをお話しいただきます。
広告代理店の難関企業ではどんな職種が狙い目ですか?
最近はインターネット広告が飛躍的に伸びています。
職種としては、制作などのいわゆるCMプランナーをはじめとして、プログラマー、それからシステムエンジニア、ウェブデザイナーなどITエンジニアの経験をお持ちの方であれば、非常に内定率が高い傾向があるようです。
またオンラインマーケティングなどの経験や、大学でそれらを専攻していた方など、学習歴がある方でも、同様に内定率が高い傾向です。
コンサルティング企業の難関職種に挑戦するには
コンサルティング企業の難関職種といえば、戦略コンサルタントではないでしょうか。
論理的思考力が求められるのですが、何も対策していないと内定率は上がりません。
フレームワークというコンサルタント会社独特の試験方法がありますが、これについて事前に学習しておくことをおすすめします。
本を読むなどの独学だけだと効率も上がらないので、転職エージェントに模擬課題を出してもらって、それに対するアドバイスをもらう、という形で学習していくのが現実的かなと思います。
また、戦略コンサルタントだけがコンサルタントではありません。
ITの知識が豊富であれば、システムインテグレータなども人気となっています。
システムインテグレータにおいてもコンサルタント職をよく募集しています。
ITの知識を活かしてITコンサルタントとなり、その先のキャリアの選択肢を拡大していく方針はいかがでしょうか。
難関企業や職種に絞った転職エージェントはありますか
難関企業の面接に臨むためには、転職エージェントもどこを利用するのか見極める必要があります。
大手のエージェントであると、さまざまなキャリアのエージェントがいるので、経験の少ない若手社員があなたの担当になる場合があります。
エージェントとの初回面談時に、労働への意欲や、これまでのキャリアなどをうまくPRすることができれば、あちらも難関企業との交渉に実績のあるようなエージェントを担当につけてくれるでしょうが、そういったことに自信がないというのであれば、規模が小さくとも専門領域に強い、少数精鋭の転職エージェントを利用する方がベターなようです。
そういう小規模なエージェントには経験豊富な担当者がいるので、難関企業の面接にも安心して臨める準備を手伝ってくれるでしょう。
まとめ 難関企業へのあらゆる入り口を探そう
難関企業や職種に挑戦するのであれば、併願が基本になってきます。
どうしてもその企業に行きたいのであれば、グループの求人を総当たり的に探す、オープンポジションの採用方式を利用してみるなど、方法はさまざまです。
経験という武器を最大限に活かすのであれば、職種のマッチング度合いが何よりも重要になってきますので、皆さんのキャリアが活きるポジションを転職エージェントに探してもらう、非公開求人も積極的に紹介してもらう、といったことが、難関企業入社への近道になるのではないでしょうか。
決して楽な道ではありませんが、しっかりと対策をして面接に臨めば、やがて活路も見えてくることでしょう。