理系出身で新卒時には研究分野とは違う領域の仕事に就いたが、やはり学んだことを仕事にしたいと思っている皆さん。
実際に自身の分野で仕事をしている人たちの情報を知りたい
と思ってこのページをお読みくださっていることでしょう。
情報という武器を持っていると立ち回りも変わってきます。
今回は精密機器メーカーで働きたいと考えておられる人たちのために、転職の際に知っておけば他者より一歩先を行ける情報をご紹介します。
また、キャリアアドバイザーによる面接のための質問コーナーもあるので、転職の際の参考材料にしてもらえたら幸いです。
目次
中途入社が半分以上!?人材を欲している精密機器メーカー
精密機器メーカーでは、企業規模に関わらず人材不足の状況が続いており、新卒採用だけではなく中途採用についても力を入れている企業は少なくありません。
ここでは、そんな精密機器メーカーの採用の実情をお話します。
精密機器メーカーで積極的に募集している部署は?
精密機器メーカーの技術職では、設計、商品開発、材料開発、生産技術、製造技術、品質保証、営業技術、情報システムと、多くの部署で採用難だと言われています。
総合職として採用される場合もあり、入社時は営業配属ということもありますが、多くの理系出身者が、専攻していた分野に早々に配属される場合もあるようです。
企業によっては、部署ごとの採用で異動を行わない形での採用も存在するようです。
精密機器メーカーで働く理系出身に多い学部と学科は?
精密機器メーカーでは、電気系、機械系、工学系の学部、学科出身者が多く採用される傾向にあるようです。
研究所を持っている企業では、大学院卒の方々を積極的に採用しているという例も聞かれます。
面接ではどういった自己PRをするべきなのか?
精密機器メーカーは、エンドユーザーと言われる一般消費者にはほとんど知られていません。知らない人に名前を言ってもポカンとされてしまうでしょう。
しかし、高い技術力で商品展開に独自のルートを持っていて、調べてみると皆さんの身の回りの製品にも組み込まれたパーツを持つ企業も多々あります。
皆さんが勉強、研究してきた分野だからこそ知っているような応募企業のことを面接で話し、あなたの入社後の活躍についてのイメージを持ってもらいましょう。
志望動機ではどういったPRができると好印象なのか?
志望動機を考える際には、まず応募先企業について企業研究を怠らないようにしましょう。
自身のこれまでの経験とすり合わせ、これからどのように応募先企業を発展させられるか、などというふうにつなげられれば、悪い印象は持たれないでしょう。
キャリアアドバイザーが答える転職の際のQ&A
ここでは、キャリアアドバイザーの方々に、精密機器メーカーの面接に臨む際に知っておいたほうが良いこと、面接官がどういったことを求職者に求めているのかを伺いました。
中小メーカーの待遇は良いの?
都内には、多くの精密機器メーカーが密集しています。
池井戸潤氏著作のあの作品を見ていただいてもわかるように、町工場と呼ばれるようなところで最先端の製品、プロジェクトに使われるパーツが製造されていることもあります。
そのため、国内シェアだけでなく海外進出を狙っている中小メーカーも少なくなく、これから待遇はいい方向に転んでいくとも予測されています。
企業選びや、待遇面での情報収集をしたいのであれば、転職エージェントに相談するのもありですね!
大都会より、落ち着く地方などでも仕事はある?
精密機器メーカーでも営業などの事務所は都心部にあるものの、実際の工場や研究所は少し離れた地方に拠点がある、という場合もあります。
最近は立地も分散傾向にあるので、地方で求人を出していることも少なくありません。
地方では工業団地が開かれており、そこを中心に公共交通機関を発達させている場所もあるので、地方でありながら、車を持たずとも生活可能な場所で勤務もできます。
既卒、職歴なしでも精密機器メーカーには応募できる?
最近は、既卒に対しても卒業後数年以内は新卒と同じ扱いにしよう、という風潮があります。
大手の精密機器メーカーでも、採用されるチャンスがあるということですね。
ただし、同じステージにいるからと言って、新卒の人と同じ準備をしていてはいけません。
なぜ既卒という道を選んだのかを説明できなければ、内定獲得は難しいようです。
企業としては、ただタイミングの悪かった人なのだな、などと思ってくれることはありません。
繰り返して言いますが、既卒なりの準備をすることと、年次が遅れていくと同年代、もしくは年下に使われる立場になりかねない、ということは覚悟しておきましょう。
まとめ 人知れずとも多大な貢献をしている精密機器メーカー
精密機器メーカーは、理系出身の皆さんが研究してきたことを仕事にできる機会が多い職場です。
志望する企業のことを丁寧に調べて、自分と共通している部分、貢献できそうな部分をまとめておけば、「面接で何を話そう……」と頭を抱えるようなことも減らせるのではないでしょうか。
大手だけを見るのではなく、中堅メーカーなどにも選択肢を広げることで、皆さんが業界の先駆者となれる日も来るかもしれません。