東京で就職するにあたり面接は避けて通れないものです。
そんな面接に不安を抱いている皆さん。
どういった質疑応答があるのか事前にわかれば対策できるのに・・・
と思ってこのページをお読みくださっていることでしょう。
面接といっても、その中でされる質問は、どこに行っても共通というものもあれば、業界ごとや企業ごとに違うものもあるなど、バラエティーに富んでいます。
そこでこの記事では、転職活動や就職活動を始めた方のお役に立てるよう、どういった想定問答があるのかをご紹介します。
目次
想定問答は特に丁寧に準備しよう
都内の企業へ応募して、書類選考や筆記試験、SPIなどを通過した後には、ほとんどの場合で面接が行われることになるでしょう。
個別面接、集団面接、グループ面接など、その方法も様々です。
特に大手企業となると、競争相手も多くなることから、面接には丁寧な準備が必要です。
転職の際には志望理由と退職理由が重要となる
これはどんな会社であってもそうなのですが、「なぜ今の仕事を辞めてその会社に来たいのか」ということが、面接官たちが一番気になっているところです。
単に人気の企業だから、東京で働けるから、という理由だけでは、なかなか2次選考、最終選考と段階を踏んでいくことは難しいようです。
【想定問答】
- Q: なぜ前職を退職されたのですか?
- A: 前職は地方都市のローカル企業で、東京の企業からの下請けの仕事が中心でした。自分で事業を立ち上げたいと思ってもそのチャンスがなかったので、思い切って転職し、東京で勝負したいと思ったからです。
志望する職種が東京でなければならない理由を考える
ある程度社会人経験を積んだ後から行う上京には、大変な労力が伴うと言われています。
特に、未経験の職種や業界への転職を試みる際には、「本当にこの仕事は東京でないと携わることができないのか」というところが焦点となってきます。
面接でも「なぜ、地方にも同じ仕事はあるのに東京に出てきたいのか?」という質問は出てくるでしょう。
ただ単に都会に出たいと思っている、とりあえず仕事にありつきたいという考え方であるのなら、面接官は見抜いてしまうでしょう。
逆に言うと、地方ではできない理由を探すとわかりやすいのかもしれません。
あくまでも会社に入ることをゴールにせず、その先で何をしたいかという点を見据えて、志望動機を構成することをおすすめします。
【想定問答】
- Q: 未経験でもあえて、この職種を志望する理由は何ですか?
- A: 上京すると決意した以上、本社や統轄本部のある東京でしかできない仕事に挑戦したいと思ったからです。キャリアチェンジするならできるだけ早いうちがいいと思っていました。御社の未経験者を育成するという方針に大変興味を持ち、応募させていただきました。
通勤に関する質問がされることが多い
近年では、面接の中で一人暮らしをするのか、地元から通うのかを問われることも増えてきたようです。
関西や東北、九州の方は一人暮らしを大前提として企業側も話をしていると思いますが、関東近郊の方はこれを聞かれることが多いです。
生活状況なども踏まえながら、しっかりと意思表示をすることをおすすめします。
【想定問答】
- Q: 入社されましたら通勤はどうするおつもりですか?
- A: 通勤の疲れを仕事に影響させないためにも、この機会に引っ越しをして、会社の近くにマンションを借りたいと思っています。すでに、この近辺の路線や不動産情報を調べており、最寄り駅をどこにするかの目処は立っています。そろそろ実家を出て自活したいと思っていたタイミングでしたので、上京することを非常に前向きに考えております。
逆質問対策も抜かりなく行う
面接の最後に、「何か質問はありますか?」と尋ねられることがほとんどです。
こういった時、ただ「何もありません」とだけ返すのはいささかもったいないでしょう。
例えば、入社までに何か勉強しておくこと、取得しておくべき資格はあるか、この先の事業展開や、配属予定部署はどういった人員構成なのか、などを聞いておくのも良いでしょう。
【想定問答】
- Q: 最後に、何か質問はございますか?
- A: 今回、応募させていただいた職種に関して、実務は未経験なのですが、独学で勉強は行っております。入社させていただくとしたら、事前に取っておくとよい資格などはありますでしょうか?
カジュアル面談と言われる、質問を多く受けつけるタイプの面接の場合には、状況を見ながら研修制度や各種手当など、もう少し条件面に踏み込んだ質問をしても差し支えありません。
また、転職エージェントを利用しているのであれば、そのような踏み込みにくい話題について後から代わりに聞いてもらうのも良いでしょう。
キャリアアドバイザーが答える想定問答Q&A
ここからは、面接の想定問答で何を準備すべきか、キャリアアドバイザーの方に質問させていただきました。
想定問答集を見ながら面接に臨んでもOK?
地方在住者の場合、一次面接はweb面接として、ビデオ通話で行われることも増えています。
事前にカメラチェックをよく行い、視線が不自然な角度にならず、カメラに原稿が映りこんでしまうのも防げるようなら、想定問答集を置いて、面接を受けるのも可能かもしれません。
対面の場合は、想定問答集を見ることはできませんが、履歴書や職務経歴書のコピーを手元に置いて面接を受けることは可能です。
書ききれなかったことは面接で言えるように、手書きでメモをしておく程度であれば差支えないでしょう。
回答に詰まりそうな質問への対応は?
履歴書に書かれていない「ブランク」については、質問される可能性が高くなります。
履歴書には正社員の経歴を書くのが通常ですので、記入されていない期間については面接で質問を受けると思って対策しましょう。
アルバイトを転々としていたのであれば正直に話しましょう。
アルバイトをしながら就活していた、資格を取るためや、公務員になるために勉強していたなど、何か行動していたのなら、それを付け加えるのも効果的です。
これ以外にも、自分で作った想定問答集には出てこないような想定外質問もありえます。
転職エージェントを利用しているなら、面接練習をぜひ受けてください。
会社案内はどの程度読んでおくべき?
会社案内の内容をそのまま面接に用いることは、原則避けるようにしましょう。
極端な例として、会社説明会でもらった案内パンフレットや、ホームページに書かれた内容を読み込んできて、それを暗唱しただけで志望動機にしてしまう、という方が以前いらっしゃったことがありましたが、面接での回答としては、これはあまりにもおざなりだと言わざるを得ません。
ただし、会社案内をよく読んで内容を理解したうえで、「さらに教えてほしいのですが」と掘り下げていきたいポイントを逆質問するのは可能です。
また、最近では面接の本題に入る前のアイスブレイクとして、会社案内パンフレットやホームページの印象などを聞かれる場合もあります。
その場合も、「こんなことが書いてあった」と丸暗記を話すのではなく、自分の言葉で感想を言うことを重視してください。
まとめ 形式を守りながら自分の言葉で話そう
面接は、いわば自分を売り込むための商談とも言えます。そのため、敬語や面接特有の表現がすらすら言えるかどうかといった形式面も含め、ビジネススキルが問われます。
また、面接には事前の想定問答の準備が重要です。
今回取り上げた想定問答については、ぜひ自分の言葉で想定問答集を作ってください。
さらに、面接対策本を読んだり、転職エージェントに業界別、企業別の頻出質問を聞いたりして想定問答集を充実させていきましょう。
面接に慣れていない方は、正しい言葉遣いをマスターするためにも、転職エージェントの面接練習などを積極的に利用しましょう。
しゃべるのに自信がない方でも、転職エージェントと二人三脚で準備を進めれば大丈夫です!