地方から東京の企業に応募しようとして、東京まで面接に行くのかと思うと負担の重さが不安になってしまうことはありませんか?
貴重なチャンスを無駄にしないためにも、面接にはしっかり練習して臨みたいものです。
特に想定問答やそれへの対策、姿勢や話し方などもチェックしてもらいたいところ。
そこで最近は、オンラインで模擬面接を見学して面接対策をしている人も増えています。
当サイト「みさぽ」を通じて転職活動中の方に、早速体験していただきました。
今回ご紹介するのは、転職サイト「マイナビ」が主催するwebセミナーに参加した方へのインタビューです。転職活動の参考にしてみてください!
転職先を見つける方法として、転職サイトや転職エージェント(人材紹介)があります。
利用するには登録が必要ですが、どちらも登録は無料です。
当サイト「みさぽ」では、複数のサービスに登録して使い分けることをお勧めしています。
さらに、あまり知られていないかもしれませんが、転職サイトや転職エージェントには求人検索以外にも、転職活動に役立つさまざまなイベントやサポートがあります。
「転職サイトや転職エージェントってそもそも何?」という方は、以下の解説を読んでみてください。
目次
実践的な就活テクニックに期待してwebセミナーを活用
Profile:
関東近郊に在住の29歳女性。実家で両親と同居し、身内の会社で一般事務に従事。一人暮らしのために貯金を続けている。
転職活動において困っていたのはどんなことですか?
実は、これまで一度も就活らしい就活をしたことがないんです。
現在の仕事は親戚が経営している会社で、親の紹介で入ったので入社に苦労することはありませんでした。
ちょっと手伝うつもりが何年も経ってしまいましたが、もともと興味のある業界ではなかったので、そろそろ自分に向いている仕事、長く働き続けられる会社を見つけたいと思っていました。
昇給などを相談しづらい雰囲気なので、一人暮らしをしたいけれど、できるほどの収入が得られないのも悩みでした。
地元で転職先が見つからなければ東京に出ることも考えているのですが、本当に転職活動というものに疎くて困っていました。
webでは普段、転職についてどんな情報収集をしていましたか?
現在の仕事が一般事務なので、転職で希望する職種も事務職にして求人を探しています。
求人サイトではクリック一つで簡単に応募できるので、気がつけば10社以上応募したでしょうか。
でも、応募した会社が本当に自分に合っているのか、選考を通過できるのかと言うと自信がありません。
通過率を上げるためにはどうすればいいか、もっと学んでいきたいと思います。
webセミナーを受ける前に持っていた印象はどうでしたか?
専門家の講師が大勢の受講生に向けて話す転職セミナーは、オンラインで受けたことがあります。
それ以来、webセミナーに興味を持ち、もっと受講者と双方向的に進められるものはないか探していました。
今回は模擬面接を見学できるというので、実践的な就活テクニックが身に付くのではないかと期待していました。
これまでの就活方法と、どのように比較されたのか教えてください。
対面の就活フェアやセミナーだと、日程や時間の都合、行ける場所の制約があるのでなかなか行く気にはなれませんでした。
webセミナーですと自宅から参加できて、私服OKなので気を遣うこともなく、とても便利です。
これからもwebセミナーを中心に就活イベントを探していきたいと思います。
事務職では職場適応力が問われることが分かった
模擬面接の>挑戦者はどのような方でしたか?
経理や総務の仕事を探していらっしゃるという方でした。
転職成功のために簿記やパソコン関係の資格を取得しているとのことで、意識が高い人だと思いました。
面接官はどんな方でしたか?
10年以上人事採用担当の仕事をされて、独立されたとおっしゃっていました。
現在は大学でキャリアプランについて教えたり、求職者の相談に答えたりされているそうです。
模擬面接の内容はどのようなものでしたか?
事務職の面接で問われる内容と、挑戦者の受け答えをしっかり観察するように案内されていました。
せっかく映像が見られるので、挑戦者の受け答えの中で参考になることを見つけていこうと思いました。
どのような問答を覚えていらっしゃいますか?
挑戦者のこれまでの実務経験に関して一通り質問がありました。
淡々とやってきたことを述べるのではなく、エピソードを交えながら具体的な話をすることが求められていました。
また、経理総務の仕事は他の企業にも必ずある中で、なぜ当社なのかが詳しく聞かれていました。
応募する企業の経営理念や事業内容、社員数や平均年齢からどんな職場なのか想像できているかが見られていたようです。
今回の挑戦者は既卒や第二新卒ではなかったので、既存の若手社員と摩擦がなく仕事ができるか、という質問もありました。
職場に早く馴染むためにどういった工夫ができるか問われたほか、これまでの職場での他者評価についても確認がありました。
事務職では職場に慣れることができるかという適応力が問われるのだと感じました。
回答丸暗記はマイナス、自分の言葉で答えるのが大切
面接官の指摘の中で参考になったことは?
面接対策本によく書かれているような回答や、想定問答集を暗記したことを話していると、ただ情報を羅列しているだけで、求職者自身のことを深く知ることができないと指摘されていました。
丸暗記ではなくポイントだけ覚えておいて、その場で自分自身の言葉で話すことに重きをおくべきだと感じました。
挑戦者の反応はいかがでしたか?
面接全般を通して、表情や声色が真面目な印象で、言葉に詰まりながらも誠実に面接官の質問に答えていたと思います。
表情の硬さについては、面接官からのフィードバックの中でも指摘がありました。
表情と口調を少し緩めるだけで印象も大きく変わるのだなというのが、挑戦者を見ての感想です。
事務職ではその企業を選んだ理由を明確にすべき
今回の模擬面接で、一番印象に残ったことは?
事務方のバックオフィス系の仕事は、どの会社でもスキルが共通して通用する分、差別化するのが難しいということです。
だからこそ、他の職種よりも企業研究が重要だということが、模擬面接を見学してみてよく分かりました。
模擬面接を振り返って、ご自身への教訓、反省点などはありますか?
志望動機を考えることがそれほど得意ではないので、企業研究に力を入れて、職種より企業に着目した志望動機を充実させていきたいと思いました。
志望職種の募集があればどこでもエントリーするのではなく、自分の性格や考え方、仕事の価値観なども大切にして、社風が自分に合うかどうかを考えて企業選びをしようと思います。
面接対策には、応募する企業情報の収集が不可欠
模擬面接の見学をふまえて、転職活動へのアドバイスをお願いします。
企業の社風や自分のパーソナリティを比較しながら企業を選ぶことです。
応募書類の内容を丸暗記するのではなく、その場に相応しい表情と口調で、面接官に本当の自分を知ってもらえるように努めることが大事だと分かりました。
その理由を詳しく教えてください。
- 面接官がより求職者のことについて知ることができるため。
- 堅苦しい表情と口調は、面接官に応用力のない人間というイメージを与えてしまうため。
- 募集企業の社風を理解した上で、長期的に働くことができる職場を探すため。
面接対策の前提として、応募する企業がどのような会社なのかという前提情報がとても大切であることを知りました。
求人票に書かれていないような細かい情報も、面接前に問い合わせて教えてもらうような姿勢が大事ですし、相談先があると心強いと思います。
今回ご紹介したのは転職サイト主催のイベントでしたが、転職エージェントに個別に面談をしてもらうという方法も効果的です。
当サイト「みさぽ」でも個別相談を実施しております。
面接を受けるにあたっては、企業研究や、業界・企業別の想定問答集を作るなど、さまざまな準備が必要です。
初めての転職活動の場合は、準備をしっかりガイドしてくれる専門家がいれば安心です。
東京の転職事情や会社情報に詳しい相談先があると、情報収集を効率よく進めることができますね。
疑問や不安があれば、ぜひお気軽にご相談ください。