既卒や第二新卒で上京してIT事務になりたいと思っている方や、地方から転職してIT事務になりたいと思っている皆さん。
実際に東京でIT事務職に転職した人の体験を知りたい
と思ってこのページをお読みくださっていることでしょう。
IT事務とはIT企業や一般企業の情報システム部門などに、事務職として就職することを指します。
一般事務より高いパソコンスキルが求められますが、入社時にWord, Excel, PowerPointが使えていれば、研修や先輩から教えてもらうなどしてステップアップできるチャンスがあります。
業務を通してExcel関数やマクロを活用できたり、Office製品以外の専門ソフトも経験できたりするので、高いスキルが身に付き、より専門性の高い業務への異動や、昇給も期待できます。
一方で、プログラマーやSEとして採用されるわけではないので、実際に仕事を始めると物足りないと感じる人もいるかもしれません。
今回はそんなIT事務への転職成功例と失敗例をご紹介します。
目次
転職してよかった!上京転職体験談【成功例】まとめ
東京でIT事務に転職することで、給料や待遇に満足している人や、スキルアップがかなった事例は少なくありません。
ここでは、転職に成功した3名の方の体験談をご紹介します。
地方のアパレル販売員から未経験でも東京のシステム会社のIT事務に転職
Aさんは、専門学校卒業後、地方の女性向けアパレルショップで販売員を4年間していました。
店舗のディスプレイの変更や、商品陳列から接客までしていました。大きくない個人店で従業員は10名で年収は約300万円でした。
しかし、接客方針、販売面で上司と衝突して、1年ほどギクシャクした状態が続きました。
周囲の力を借りて、関係修復にも努めましたが結局うまくいかず転職することにしました。
以前から東京で働きたいと考えていたので、東京のエージェントを活用しました。
独身でしたので、住んでいる場所も思い切って変えることにしました。
重視した条件は、事務職で社員教育制度がしっかりしている企業です。
転職エージェントと二人三脚で進めた結果、未経験でしたが、東京のシステム会社のIT事務に転職できました。
求人案件で、髪型・服装全て自由、実力次第で昇進もできるところに魅力を感じ、応募しました。
良かったことは、東京のエージェントを活用して多くの求人案件を比較して検討できたことや、未経験の職業にチャレンジするときに後押ししていただけたことです。
今では社内の研修制度を受けながら、実力をつけるための自己啓発にも楽しく取り組めています。
飲食店正社員から、ソフト開発会社のIT事務に未経験で転職
Bさんは、大学卒業後地元で複数店舗を経営している飲食店の正社員として働いていました。
5年目にはお店の中でリーダーになり、店長の下で人材採用や仕入業務のまとめ役をしていました。
しかし経営が悪化したため不採算店舗の閉鎖が発表されて、Bさんが勤務する店舗も統廃合がありました。
そのため、離れたお店への異動が決定しました。
ところがBさんはいい機会だと考えて当時、知人が東京でIT事務に転職した話しを聞いていたこともあり、東京で転職をしようと決断しました。
東京の転職事情に明るくなかったBさんは、都内にオフィスがある転職エージェントを利用しました。
また地方からの転職だったため、効率よく面接を受けるように計画しました。
重視した条件は、未経験でも研修制度が充実している点です。
5か月ほど時間を要しましたが、東京の金融機関向けのソフトを開発している中堅IT企業に、IT事務として転職できました。
非公開の案件でしたので、エージェントを活用たのが決め手でした。
それに、一日に4件ぐらい面接を組み入れることができたことも奏功しました。
初めてのIT業界で事務スキルもありませんでしたが、エージェントのアドバイスで書籍を何冊か読んで面接に臨んだので、面接官に本気度が伝わり良かったと思いました。
テレオペレーターから、製造業のIT事務に未経験で転職
Cさんは専門学校を卒業後、そのまま地方のコールセンターでテレオペレーターをしていました。
企業からの請負契約で、深夜の受付業務をシフト制で行う会社でした。
3年ほどすると、給与の天井も見えてきたので給料を上げて長く続けられる仕事に就きたいと転職活動を始めました。
転職を機に東京に移住したいと考えていたので、東京にオフィスがある転職エージェントを利用しました。
新しい職場で重視したのは、女性でも管理職になれる実績があることです。
4か月ほどで東京の製造業のIT事務に転職できました。
IT事務も様々で、エージェントを活用して製造業にしぼったのが良かったと思います。
未経験でしたが、急いでパソコンスクールや通信教育を始めて面接時にアピールしたことがよかったと思います。
後で人事部の人から聞きくとその点が、非常にアピールになったとのことでうれしかったです。
今では業務アプリケーションに関連する資格をとり、社内研修を開催する準備をしています。
転職するんじゃなかった!上京転職【失敗例】まとめ
東京での転職活動は、地方よりも有利な面はあるものの、安易に行動を起こすと失敗してしまう危険性もあります。
ここでは、お2人の体験談を通して、なぜ失敗したのか、その教訓を挙げていきます。
地方から東京のIT関連企業のIT事務に未経験で転職したが雰囲気になじめず
Dさんは、地方都市で3年間経理の仕事をしていました。
3年目も終わるころに人員整理があることが発表されてDさんもその対象となっていました。
いい機会だと思い以前から興味を持っていたIT事務職になりたいと思い求人数の多い東京で転職することを決意しました。
2か月ほどしてIT関連企業の事務職として転職が叶いました。
事務もITも未経験でしたが、研修があると聞いて安心して転職しました。
しかし、会社全体が忙しい雰囲気で、期待した研修も開催されていませんでした。
その上異動が多く、じっくりと経験を積むこともできていません。
あまり人を大切にする会社と思えず、転職したことを後悔しています。
女性でも長く仕事ができると考えて選んだ企業でしたが、この先の自分のキャリアアップしていくビジョンが見えず不安になっています。
こんなことなら、何となく転職先を選ばず転職エージェントを活用し、企業の実態を確認した上で女性でも長く働くことができる企業を探せばよかったと考えているそうです。
また、未経験のIT事務に転職したい場合、事前準備など他者からアドバイスを受けるとよりよかったと思います。
腰痛が悪化し地方の介護士から未経験でも東京のIT事務に長く働きたくて転職したものの
Eさんは、地方の老人ホームで介護士をしていましたが、持病の腰痛が悪化したため事務職に転職を希望しました。
ITに興味があり、東京でIT関連の教育機関に通いながら、IT事務としてソフトウエアの開発を行う会社に転職しました。
ところが、Eさんが転職した会社は実務未経験者には、厳しい職場でした。
女性で未経験ということで最初から単純な作業ばかりで、仕事内容が面白くありません。
IT事務といいながらも、考えていた仕事内容と違っていました。
将来のキャリアアップの道もなさそうで、結婚までの仕事だと感じています。
長く働きたいと考えていたので、やりがいや働きやすさを重視して企業を選べばよかったと後悔しています。
これから転職を考えている人に対して、Eさんはいつもエージェントを活用して、自分の希望する条件を定めてから企業を探すべきと伝えているそうです。
特に長く働きたい女性にとっては、働きやすい企業文化とキャリアアップできる制度がある企業を探すべきだと考えておられご自身も次の職場を探しているそうです。
その差はどこに? 上京転職に失敗する人、成功する人
ここまでの内容をまとめて、転職に失敗しているIT事務職と成功しているIT事務職の特徴を比較してみましょう。
IT事務職の上京転職に失敗している人に共通していること
IT事務を希望する人の中には、働きながら技術を教えてもらえるかも、事務で入社してもゆくゆくはプログラマーやwebデザイナーになれるかも、と内心期待している人も多くいます。
しかし実際は、入社後に事務職から技術職に職種転換できるケースは少ないのが現状です。
独学であっても豊富な知識がある人は、未経験者応募可のプログラマーやwebデザイナーのポジションに応募したほうが良いでしょう。
コーダーやテスターなど、プロの技術者のお手伝いから始められる仕事もあるので、あきらめずに探すことが必要なのです。
一方で、企業に通用する技術がまだない人は、スクールや通信教育で勉強してから転職活動にチャレンジしたほうが良い場合もあります。
そこまでのこだわりがないのなら、事務職としてのスキルアップを追求し、職場でOfficeスキルなどを高めていく方針としたほうが納得できる転職ができます。
客観的に、自分の技術がどこまで通用しそうなのか、専門家に相談して方針を決めることが大切です。
IT事務職の上京転職に成功している人に共通していること
IT事務は事務職の中では高いPCスキルを要求される職場です。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)はもちろん、さらに学習を進めてマクロが組めるようになった人、MOS以外の資格も持っている人は書類選考が比較的進みやすいようです。
また、IT業界にはさまざまな沿革を持つ企業が参入しています。
老舗企業なのかベンチャー企業なのかなどによって、社風が随分違います。
IT企業なら服装・髪型は自由だろう、フレックスも在宅勤務も選べるはずだと期待していたら、希望が何も満たせなかったということにもなりかねません。
そのため、IT業界をよく知る人にその会社に応募すべきか相談している人が、入社後のギャップもなく、社風に馴染んで長く働けている傾向があると言えます。
そのため、IT事務職として転職に成功するためには、例えば「ITに強い転職エージェントに相談し、本当にIT事務で応募すべきなのか早めに決める」といったことが秘訣と言えるかもしれません。
転職エージェントをうまく使いIT事務職の仕事内容を把握することに努めよう
最後に、IT事務職をめざす方が上京して失敗せずに転職するためのアドバイスをお伝えします。
転職エージェントを効果的に使って自分のITスキルにマッチさせる
という方法をお勧めします。
IT事務職の転職に転職エージェントをお勧めする理由
IT事務職の転職に転職エージェントをお勧めする理由は3つあります。
- スキルチェックやスキルテスト、スキル面談などが充実しており自分のITスキルを客観的に測ることができる。エージェントによっては無料のスキルアップコンテンツなども提供してもらえる。
- IT事務が自分にとって本当に良いのか、他の職種を併願すべきなのかアドバイスがもらえるため、転職活動の方向性が決めやすく、効率的に就活できる。
- IT業界未経験の人も、業界の理解や企業研究に関する情報がもらえて安心。自分にはどんな社風が合っているかについても、面談で人柄を確認した上で親身なアドバイスがもらえる。
以上のことから、転職エージェントを積極的に利用して、有利な就活を進めてください!