広告業界の企画やマーケティングの仕事に興味があるけれど、今はまったく異業種で働いていたり、業務経験が無いなど、転職するにはどうすればいいのか悩んでいる皆さん。
実際に未経験から企画とマーケティング職になるにはどうしたらいいのか
と思ってこのページをお読みくださっていることでしょう。
これから就職活動を開始する方、今から新しいキャリアを切り拓くことを考えている方のためにも、キャリアアドバイザーに転職活動のノウハウを語ってもらいました。
また、同時に地方で頑張っておられる就活生の方の疑問にも答えてもらいました。
これからの大きな一歩を踏み出すための判断材料として、本記事を役立ててもらえると幸いです。
目次
企画職は、地頭の良さとスピード感を求められる
企画職として自立するには、提案力とスピード感は重視されるところです。
普段からアンテナを張っておき、自身の企画に取り込むことができないか考えている人が多いようです。
マーケットの変動も常に感じることができなければ、戦力になることは難しいようです。
そういった部分をアピールできるテクニックについてもご紹介します。
面接では、質問に対して即答することでスピード感をPR
広告業界の選考では頭の回転の速さと、臨機応変なレスポンスというスキルは必須です。
質問に対して答えが詰まってしまう方や、付け焼刃で回答してしまう方は、残念ながら見送りとなる傾向が強いです。
ただ勘違いしてほしくないこととしては、スピード感を重視するあまり食い気味に回答してしまうと、そもそも会話のキャッチボールが苦手だと判断されかねない、ということです。
喧嘩腰な口調となってしまうと、そもそも良いイメージは持ってもらえません。
コミュニケーション能力が欠けているとなれば、どんな業種でも採用されることは難しいです。
関わりたい事業、企画内容や価値観、仕事に取り組む姿勢については、普段からも考えることは可能なので、会社研究と自己分析を兼ねながら行っていく必要があります。
広告業界の企画系の職種研究の結果を自分の言葉で話せるように
広告業界は無形商材を扱うので、未経験の方にとってはビジネスモデルの理解そのものがまず壁となります。
異業種からやってくるとなると、仕事内容、業界慣習の理解にもそれなりに時間がかかります。
前述もしましたが、広告業界は情勢が変わるスピードも速く、様々なことを理解していないとついて行けない部分もあります。
仕事内容を表面だけしか理解していないのであれば、たとえ入社できてもついて行くことが難しくなります。
自分の言葉で他人に仕事内容を理解させられるくらいの情報収集と精査を、強くおすすめします。
そうすれば、面接で仕事内容についてどういったイメージを持っているのかを質問された時でも、面接官をうなずかせる回答を返せるでしょう。
大変なところではありますが、ここを乗り越えられないと広告業界への道のりも険しくなってしまいます。
逆質問ではコミュニケーション能力を試される
ほとんどの会社の面接でも問われる「何か質問はありますか?」というやり取りですが、こここそが面接における皆さんの印象を最も大きく左右する部分だと言われています。
「単にその場で気になったようなこと」を聞く場ではなく、皆さんの仕事に対する意欲や姿勢などを探っておきたい、という含意がここに込められています。
福利厚生や残業時間を聞くより、「貴社の○○領域に携わりたいのですが、どういったプロセスを踏めばいいでしょうか」など、入社したらこの仕事をやりたいという意欲を積極的に伝える回答がおすすめです。
転職エージェント経由で応募する場合には、面接練習はもちろんのこと、事前に逆質問を考えてみる、過去にどういった質疑応答があったかなどのデータも活用し、効率的に準備を進めましょう。
未経験者歓迎の広告会社を探す
ウェブ広告を扱う会社では、未経験者の採用を積極的に取り入れていることもあります。
発展途上の分野でもあるので、マーケットの成長もこれから期待されており人材が不足している段階です。
未経験者を採用し、自社の企画、マーケティング職の戦力となるプロフェッショナルを一から育てようと考えているウェブ広告会社も多数あります。
どうしても広告業界に行きたい場合には、こういった未経験者の採用をしている会社で経験を積み、それから再転職をする手法もおすすめです。
キャリアアドバイザーが答える広告業界の転職知識Q&A
ここからは、キャリアアドバイザーの皆さんが過去によく受けた質問や、広告業界へ就職した先輩がどういった手段を取ったのかをお話しいただきます。
内定への一番重要なポイントはありますか?
成長意欲と、これからはこの業界で食べていく、という覚悟です。
広告業界は、知らない人達から見れば憧れの職種で、スマートに働いている、などと思われがちですが、意外と泥臭い場面もあるので、そういった部分も清濁併せ呑むことができるかがカギとなります。
また広告形態によっては、常に進歩するテクノロジーへの情報収集をおろそかにしないことも重要です。
未経験者が面接で聞かれることは?
未経験者や若年者であると、仕事に対してどういった姿勢で臨んでいるのかは必ず聞かれます。
これまでのキャリアを捨てて広告業界を志望する以上、前職の退職理由と志望理由も深く聞かれることは多々あります。
転職理由をうまくまとめるには?
まず大切なのは、自分の言葉で話せるようになることです。
本音で話すことは必要ですが、前職の悪口などは控えた方がいいようです。
特に働き方改革が叫ばれている中ではありますが、広告業界と時間外労働が切っても切り離せない関係にあることは否定できません。
スポンサーが広告を気に入らず何度もやり直しを繰り返したり、起用予定だったタレントが不祥事を起こせばその対応に追われるなど、理不尽な場面も多くあります。
そのうえでかかってくる、納期や完成度へのプレッシャーは相当なものです。
そういった部分があってもなお、広告業界でやっていきたいという気持ちを面接で正面から話すことも、手法の1つではないかと思います。
まとめ 根拠のないやる気だけではなく納得のいく志望動機を!
広告業界ではスピード感が求められ、成長意欲が高い人材が欲されていることはお分かりいただけたと思います。
「ただ楽しそうだから」などといったあいまいな根拠のやる気だけを提示しても、不採用通知が重なるだけです。
転職エージェントも利用して、なぜ広告業界で働くのか、会社ごとの事業内容の研究にも努めましょう。
働く姿勢についても聞かれるところなので、これまでどういったことを大切にして働いてきて、これからはそこにどういったことをプラスしていくのかまでを自分の言葉で話せたら、面接でも緊張が少しはほぐれるでしょう。
以上のことを踏まえて、広告業界で働くということを考えてみましょう。