インターネット広告業界は近年、急激に成長を遂げています。
そんなネット広告業界において欠かせない存在となるのが、インターネット広告代理店です。
彼らは広告を出したい企業に対して、広告枠の提供を行ったり、広告効果の検証を行って企業にアドバイスをすることを仕事内容としています。
広告を出したいと考えてはいるものの、掲載場所がわからない、そもそも広告を作るノウハウが自社にはない、という企業の悩みを解決する、広告のプロとしての役割を担っています。
広告から商品の販売に繋げるには、掲載している広告の効果を分析することが肝心になってきます。
この記事では、ネット広告において特に重要な分析業務を担当する、技術職についてお話します。
目次
技術職の仕事内容とは
インターネット広告業界における技術職とは、作った広告の効果を検証するポジションのことを指します。
これには、以下2つの職種があります。
・メディア運用
メディア運用とは、広告を出したあと、果たしてきちんと効果が出ているのか?を、データから読み解いていく仕事です。
広告を出すと、総閲覧数や閲覧している人の年齢や場所、実際に広告をクリックした人数など、様々な詳細データを集めることができます。
このデータを元に、広告を見ている人たちの層を読み解いて、より広告の効果を大きくするために分析を行います。
・データアナリスト
データアナリストとは、集めたデータを分析し、より広告の効果が出るようにするには具体的にどうすれば良いか解決策を講じていくポジションになります。
例えば、化粧品の広告を出しているのに、閲覧している人には40代男性が多かったとします。
この場合、宣伝したいターゲットと実際に見ている層がズレているので何か問題があると考えられますよね。
広告に使用している画像が問題なのか、それとも表示しているサイト自体が合っていないのか、原因は何なのかを考えて改善策を編み出していきます。
データ分析の仕事は、インターネット上でこそ成り立つ職業です。
そのため、ここ数年で急激に需要が高まっており、まだまだプロフェッショナルな人材は数少ない状況です。
もし、若いうちに分析スキルを身に着けることができれば、将来的に希少人材として自身の市場価値を大きくアップさせることができます。
採用ターゲットについて
そんな、希少人材として注目の技術職ですが、どんな人材が求められるのでしょうか?
分析と聞くと一見難しそうですが、実は未経験の方でも挑戦しやすい職種です。
データアナリストは解決策までを導く仕事なので、未経験だとハードルが高い職種ですが、メディア運用職であれば未経験者を受け入れている企業もあります。
まずは運用職として入社し、徐々に分析スキルを身に着け将来的にデータアナリストを目指すといったキャリアパスが多いです。
メディア運用の具体的な業務内容は、エクセルの入力作業など黙々と仕事をしていくことが多く、基本的なPC作業や数字の計算ができれば業務に支障がない場合もあります。
そのため専門的な知見は求められない求人もたくさんあり、未経験者が希少度の高いスキルを身につけられるチャンスでもあります。
選考通過のポイント
では実際に選考を受けたい場合、どんなことに気をつければ良いでしょうか?
具体的な対策をご紹介します。
①論理的に話す
分析業は、データに基づいて日々の仕事を進めていく職業です。
そのため選考では、根拠に基づいた話ができるか、順序を組み立てたロジカルシンキングができる人材かどうかを重視されます。
なんとなく憧れて・・、ではなく根拠のある志望動機を、面接の中で語れる必要があります。
何故転職したいのか?何故インターネット広告なのか?何故御社なのか?を道筋立てて話せるかどうかが選考通過の肝となります。
②成長意欲をアピールする
インターネット広告は、短期間で急激な成長を遂げている業界です。
そのため大変忙しく、スピード感を持って行動できる人材が高評価をされます。
面接の中で、ゆったりと仕事をしたい、残業はできない、など成長意欲の低い発言をしてしまうと、アンマッチと判断され不合格になりがちです。
御社と一緒に自分自身も成長したいんだ、という意欲的な姿勢をアピールするように心がけましょう。
また、筆記試験の受験や提出物のお願いなど、選考過程において企業から何か課題を出された場合はすぐに対応するようにしましょう。
③企業研究を入念に行う
広告業界はモノがないビジネスモデルなので、商品で他社と差別化を図ることが難しいです。
そのため、しっかりと事業内容や企業理念を理解し、他社との違いを明確に理解できているかを面接のなかで見られることが多いです。
しっかりと企業研究をして、他社との違いを明確に語れるようにしましょう。
未経験やスキルの浅い方の場合、これまでの大きな実績や功績は必要ありません。
これから頑張りたいという気持ちで選考の準備をしましょう。
面接では論理的に話すこと、しっかりと企業研究すること、何より入社したいという気持ちをアピールするようにしましょう。
キャリアアドバイザーが答える!選考のQ&A
ここからは、技術職の選考においてよくある質問についてキャリアアドバイザーが答えていきます。
参考にしてみてください。
・技術職の面接で特に気をつけた方がいいことはありますか?
技術職の面接では、覚悟感を問うような質問をされることが多いので、しっかりと対策しておく必要があります。
ネット広告の技術職は、業界・職種共に忙しく、一般的に激務と呼ばれる部類に入る場合もあり、特に未経験者の場合は業務を覚えることから始めるため、ハードな毎日になることが予想されます。
そのため、面接では「大変だけど大丈夫?」といったように、覚悟を問われる質問をされることが多く、忙しい環境をやりがいと感じられる人なのかどうかを見極めています。
ここで躊躇してしまうと、本気度が足りないと見られる可能性がありマイナス点となってしまいますので、すぐに「大丈夫です!」と自信を持って答えられるように対策しておきましょう。
・未経験なのでアピールポイントがありません。どうしたらいいでしょう?
前提として、企業は未経験者に高いスキルや誇らしい実績を求めてはいませんので、安心してください。
企業がアピールポイントを聞く理由は、どのように考えて具体的にどんな行動に移し、結果を導き出せる人なのか、プロセスが知りたいのです。
それが高い実績をあげた話でなくても、あなたならではのエピソードであれば十分強みになり、加えて、成長意欲と本気度の高さをアピールできれば強い武器になるでしょう。
・他社の選考状況を聞かれた場合は正直に答えてもいいのでしょうか?
受けている企業群に一貫性があるなら、正直に答えて問題ありません。
企業が選考状況を聞く意図としては、どんな軸で転職活動を進めている人なのか知りたいからです。
活動初期によく分からずエントリーしてしまった、大手だから何となく応募した、という企業がもしあった場合は、応募したことを黙っていてもいいと思います。
まとめ:インターネット広告業界/技術職の内定へのコツ
インターネット広告業界の技術職はとても忙しい環境なので、入社後の覚悟を問うような質問が多く、事前に心構えをしておく必要があります。
未経験であっても、あなたが考えて行動したプロセスは十分アピールポイントになります。
これまでの経験を棚卸しして、自分の強みを洗い出してみましょう。
企業は、初めて会うあなたがどんな軸を持ってどのような考え方をする人なのかを知りたいと思っています。