東京の会社に転職活動し、上京して一人暮らしを始める予定の皆さん。
転職先が決まったら、住まい選びはどうしようか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
最近では、選考の大半がweb面接で進むケースが増えており、最終面接だけ来社や、内定して入社手続きの際に、地方から初めて東京に出てくる人も増えています。
一人暮らしの物件選びもオンラインで済ませることも珍しくなくなりました。
そこで今回は、内見する部屋の選び方や、内見前にお部屋を申し込む必要があるときに、知っておくと安心なポイントについてご紹介します。
目次
これもオンラインで!? 最近のお部屋探し事情
従来は、お部屋を借りたいと思ったらまず不動産会社に行く必要がありました。
気に行った部屋の空き状況を確認してもらう、または条件に合う部屋を提案してもらう
↓
お部屋の内見に連れて行ってもらう
↓
入居申込書を書く。大家さんの審査を受ける
↓
契約。重要事項説明を受ける
という流れが一般的でした。
ネットで物件探しをすると、こう変わる!
かつては、広告を出しているお部屋は集客のための超人気物件で、実際に入居できるチャンスはめったにないというケースが多くありました。
広告で集めたお客さんの経済状況などを不動産会社が見定めて、実際には広告より狭い部屋や、もっと家賃の高い部屋などを見繕ってお勧めするという時代もあったのです。
しかし、ネットで物件探しをすることがごく一般的になった現在は、そのような回りくどいプロセスはなくなってきています。
不動産会社の物件カウンターに来店しなくても、最終候補を決めるまでの間に、次のようなサービスが受けられるケースも増えてきました。
- 物件の詳細説明ページで、間取り図や画像、動画が見られる
- 閲覧している物件についてチャットで不動産会社に質問できる
- 映像・音声を使ってアドバイザーにビデオ通話相談ができる
- 自宅と現地をつないだ「ビデオ通話見学」が利用できる
このように、地方転職者に理解のある不動産会社なら、契約前のさまざまなステップをwebだけで完結できることを知っておきましょう。
物件検索がカギ! 注目すべき4つのポイント
従来は、不動産会社の担当者が話してくれる物件のお勧め情報が頼りでしたが、現在は物件の特徴は物件サイトに非常に詳しく書かれるようになりました。
オンライン物件探しの場合は、条件に合う、気に入った物件を自分で探すことが大前提となります。
そこで、検索だけでも安心して選ぶための4つのヒントをご紹介します。
現在居住中や、マンション全体が満室なら安心
多くの賃貸物件が、居住者から退去の申し出があった時点で募集を開始します。
人気物件の場合は、不動産カウンターでの申し込みであれ、オンラインでの申し込みであれ、先行して申し込みが入り、募集が終了するということがよくあります。
現在、居住者が問題なく暮らしているという事実が、まずは安心材料になるようです。
内見しないで申し込むという物件の選び方は、実はオンライン化される前から当たり前のことだったのです。
さらに、検討しているマンションの他の号室も満室なら、不満やトラブルの起こりにくい妥当な物件と言えるでしょう。
間取り図が詳しいと安心
一人暮らしを始める人の場合、ワンルームマンションを検討することが多いでしょう。
しかし、ひと口にワンルームマンションと言っても、部屋の広さは物件によって随分違います。
例えば、「洋室6帖」と書いてある物件でも、居住スペースが6帖あるとは限りません。
玄関から、キッチンや風呂・トイレを通って居住スペースに行くまでに廊下がある物件もありますが、この廊下の広さも面積に含まれてしまうのです。
そこで、間取り図が簡略化されている物件よりも、設備が詳しく書き込まれている間取り図がある物件のほうが、実際にどれくらいの広さで住めるのか判別がしやすくなります。
室内写真が豊富にあれば安心
ワンルームマンションなど一人暮らしの物件では、やはり収納が決め手となることが多いようです。
そこで、クローゼットや造り付け収納がどんなものなのか、写真で確認できれば納得材料となるはずです。
さらに、物件を検討するときに重要なのが、経年劣化の度合い、つまり古さをどれくらい覚悟しなければならないかです。
お風呂やトイレ、キッチンの設備をクローズアップして撮った写真があれば、古さの程度を判断する材料になるでしょう。
外観写真、周辺情報があれば安心
物件選びの際、内見に行っても見逃しがちなのが、お部屋の外の情報です。
木造アパートか鉄骨マンションかくらいは条件を見れば分かりますが、マンションであっても高層マンションと低層マンションでは住み心地が異なります。
オートロックや宅配ロッカーなど、共有部分の設備もチェックしておきたいところです。
また、夜間でも安心して帰宅できるか知るために、夜間に撮られた外観写真があると大変参考になります。
周辺情報が詳しい物件も安心です。最寄り駅とその距離、コンビニやスーパーなどの商業施設については、最低限理解しておきたいものです。
内見なしで物件選びをするときの注意点は?
間取り図、設備や外観の写真、周辺情報などが揃っていれば、内見できなくても不安をカバーできることをお伝えしてきましたが、やはりサイトの情報には限界があります。
ここでは、チャットやメールで不動産会社に問い合わせておくと良いことをアドバイスします。
音やニオイ…、写真以外の五感の情報を質問
実際に内見に行かないと、線路や車道が近いなどの騒音の問題や、現在の居住者にペットや喫煙を認めている部屋である、隣に飲食店があるなどニオイの問題を知ることは困難です。
また、隣に墓場があるなど、人によっては気になってしまう周辺情報もあるかもしれません。これは、物件情報に記載する義務がないので、問い合わせをしないと教えてもらえません。
不動産会社に気になる物件を問い合わせる際には、必ず質問しておくことをお勧めします。
修繕予定の確認や交渉をしておくこと
今の居住者が退去後に、部屋をどれくらい修繕してくれるのか、例えばクロス(壁紙)やフローリング、水回りの修繕有無によって住み心地はかなり変わります。
物件写真では確認が難しい、網戸の破損や、鍵の回り具合がおかしいなど、細かい不具合についても確認しておくことが、後で不便をしないための対策となります。
修繕が大掛かりになれば、それだけ入居可能時期も遅くなります。いつ荷物を運び入れられるようになるか、しっかり確認しておきましょう。
内見なしでお部屋を決めても…ちょっと待った!
人気の部屋を中心に、内見なしで申し込みをするケースがあることと、その不安の解消方法についてお伝えしてきました。
しかし、実際に入居するにあたっては、さらに注意点があることを知っておきましょう。
大家さんとの信頼関係が、住ませてもらえるかの決め手
物件に申し込みをすれば、もう100%入居が決まるのかと言えば、実はそうではありません。
不動産会社が大家さんに入居者について説明し、了承していただいて初めて住めるのです。
多くの大家さんが、「物件の広告と実際の部屋が違った」と後からトラブルになるのを防ぐため、たとえビデオ通話見学をしていても、必ず現地に内見に来ることを義務付けていることが多いのです。
ただし、地方在住者の場合は、申し込みと現地の内見は前後しても良いなど、融通は利かせてもらえるようです。
物件によっては、同じ棟の別の階に大家さんが住んでいることもあり、その場合は契約前に大家さんに直接お会いして人物面を判断していただくということもあります。
特に、転職のために上京するという場合は、その瞬間は収入がない状態です。
東京での就職がどれだけ安定したものであるか、そして上京の意気込みを伝えることで、大家さんに住みたいという意思をアピールするのがポイントです。
不動産会社との信頼関係づくりのためにも会っておくべき
不動産会社との付き合いは、実は入居した後が本番です。
家賃は不動産会社に振り込みますし、マンションの場合は停電や修繕予定を不動産会社から通知してもらうことになるので、個人携帯番号などプライベートな連絡先を伝えておく必要が出てきます。
皆さんの側からしても、多額の金額を毎月送る相手、携帯番号を教える相手に会ったことがないというのは不安が大きいはずです。
契約や重要事項説明のタイミング、さらに良いのは契約前のタイミングで、自分が申し込もうとしている不動産会社を、一度は実際に訪問しておくことをお勧めします。
まとめ
現在では、内見のために不動産会社の物件カウンターに来店しなくても、申し込みまでのすべてのステップをwebだけで完結できます。
もし物件選びをオンラインだけで済ませたいなら、物件検索を自力で行うことがポイントです。
- 現在居住中や、マンション全体が満室なら安心
- 間取り図が詳しいと安心
- 室内写真が豊富にあれば安心
- 外観写真、周辺情報があれば安心
以上のようなポイントに着目し、また音やニオイなど気になることをチャットやメールで確認しながら、オンラインでも安心して物件選びを進めていってください。
そして、申し込む物件が決まったら、必ず現地訪問をして大家さんや不動産会社の担当者に会って、互いに安心できる契約を進めましょう。
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